タイ最大のスラム街・クロントゥーイから、子どもたちが世界へ響かせる音楽

龍馬World東アジア大会2025

来年の龍馬World東アジア大会に向け、子どもたちの国際交流を図るため、私たちはタイ最大のスラム街と呼ばれるクロントゥーイ地区を訪れました。現地の視察は、タイ側の子どもたちに出演を依頼するためのものでしたが、驚いたのは彼らの協力的な姿勢と明るさでした。オーケストラを通じて音楽で世界とつながるという、このプロジェクトに対する期待感は高まるばかりです。

15分の発表時間では、タイ側の子どもたちが生演奏でオーケストラを披露してくれる予定です。3〜4曲のリクエストが可能で、現地の方から「高知に関連する曲を演奏すれば喜ばれるのでは?」との素晴らしいアイデアもいただきました。例えば、アンパンマンのテーマソングや、日本を象徴する曲、高知の地元の音楽を1曲、さらに世界的に有名なベートーヴェンのような曲も取り入れることで、国際色豊かな演奏会となることでしょう。リクエストは、遅くても3か月前にはいただけると、子どもたちも十分に準備ができるそうです。

また、20分間のパネルディスカッションもスムーズに進行する見通しです。過去の日本遠征の際、子どもたちはNHKのインタビューに臨機応変に対応し、「将来は〇〇で有名になって、クロントゥーイ出身でも成功できるとみんなに知ってほしい」という力強い言葉を語っていました。この姿勢が、彼らの自信と希望を象徴しています。

クロントゥーイ地区は確かにスラム街ですが、エリアによってその雰囲気は異なります。奥地に行けば、確かに厳しい環境やゴミが目立ち、川の汚れや臭いも気になりますが、子どもたちが学ぶ音楽学校は驚くほど清潔で、オーケストラに打ち込む彼らの姿はとても普通の子どもたちのように明るいです。彼らは、出身地に対する負い目を感じることなく、自分たちの音楽で世界とつながろうとしています。

クロントゥーイには、タイ人を中心に10万人以上が住み、多くの人々が狭い住居に密集して暮らしています。しかし、どれほど奥に進んでも、人々の笑顔は絶えません。音楽がこの笑顔をさらに広げ、来年の大会を通じて、彼らの夢が世界中に響き渡ることを期待しています。

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