【重要なお知らせ】ミャンマー地震に関する報道について ー バンコクでの東アジア大会は安全に開催されます

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更新情報

2025.4.2

 林芳正官房長官は2日の記者会見で、ミャンマーで発生した大規模地震に関し、隣国タイの首都バンコクでも日本人1人が負傷したと明らかにした。
引用元:時事通信

2025.3.29

【在タイ日本大使館より】
ミャンマーにおいて発生した地震について、タイ側からの発表などの情報をご検討の上お知らせ致します。
1 バンコク都知事の発表これまでのところ、バンコクへの影響を考えると大きな余震はありません。
バンコクの建物は地震を吸収するために建てられています。落ち着いて、あまり考えすぎないでください。誤報が発生することで、将来の実際の避難に影響を考慮する可能性がありますので、虚偽の情報や偽のニュースは共有しないでください。
2 バンコク都は、建物検査ダッシュボードを開設し、人々が住んでいる乃至まで働いている建物が強度評価を受けて、自分でチェックできるようになりました。
3その他タイでは、「被災者支援」や「義援金募集」を名目とした詐欺に警戒しよう注意を行いました。オンライン詐欺に関する通報や被害報告は、以下のウェブサイトで受け付けています。

2025.4.1

2025年3月28日の地震後、状況は現在正常に戻りました。
ビジネスは通常通り営業を再開しており、観光地や各種コンベンションセンターも通常通り開館しています。
ただし、安全を最大限に確保するため、定期的な現状把握・分析は引き続き実施されます。
タイ国政府観光庁(TAT)
2025年3月29日

ミャンマー地震に関する報道について ー バンコクでの東アジア大会は安全に開催されます(本記事)

昨日、ミャンマーで大きな地震が発生しました。この地震の影響により、バンコクでは建設中の建物が一部倒壊し、高層コンドミニアムの屋上プールの水がこぼれ落ちる様子などが、日本国内でも大きく報道されたと聞いています。その映像のインパクトから、「バンコクは地震が怖い」「行くのが不安」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、皆さまに正確な情報をもとに冷静にご判断いただくため、この場を借りて現地の状況と、事実に基づくご案内をいたします。

タイはそもそも地震が少ない国です

タイは、地震活動が活発な「環太平洋火山帯」や、「ユーラシアプレート」と「インド・オーストラリアプレート」の衝突帯から離れているため、地震が非常に少ない国として知られています。完全に地震がないわけではないものの、発生頻度はごく稀で、地震が日常的なリスクとして認識されているわけではありません。

過去にタイ国内で記録された最大規模の地震は、2014年に北部チェンライ県で発生したマグニチュード6.1の地震です。このように、地震の多くは北部〜西部のミャンマーやラオスに近い地域に集中しており、バンコクを含む中部では、地震による被害はほとんどありません。

あるいは2004年に起きたプーケットの津波被害も、インドネシア西部スマトラ島北西沖のインド洋を震源とするマグニチュード9.0の地震によるもので、やはりタイ国外の地震の影響でした。

今回の地震とバンコクの実情

今回の地震の震源はミャンマーであり、バンコクはそこから約1000km離れています。バンコクでは一部の建設中ビルが倒壊し、高層ビルの屋上プールの水がこぼれるなどの報道が先行しましたがいずれも耐震構造を持たない未完成建築や設計上の特殊要素によるものです。

また、一時的にBTS(高架鉄道)が停止したり、交通の混乱が起きたりしましたが、タイ全体の死傷者数は100名余りで、お気の毒ではありますが建設現場の作業員であり、一般市民に被害が及んだという報告は(今のところ)ありません。

ちなみに、私がいるプーケットでは地震の揺れすら感じませんでしたし、震源により近い私の妻の実家(ミャンマー国境に近い地域)でも被害はなく、全員無事です。

「バンコクは地震が危ない」は誤解です

残念ながら、日本の一部報道では「バンコク=危険」といった印象を与えるような映像や情報が目立っています。しかし、実際にはバンコクにおける地震リスクは極めて低く、地震に関して申せば日本にいるよりも安全であるとすら言えます。

実際に、日本では年間に体に感じる地震(有感地震)が約1,500回発生しているのに対し、タイでは平均して年に数回程度しか観測されていません。
また、耐震建築や避難訓練などの地震対策が進んでいる日本と違い、タイでは地震が珍しすぎて「対策の必要性すら感じられてこなかった」という背景もあります。

まとめ「安心してバンコクへお越しください」

結論として、こう申し上げたいのです。

「どうか安心してバンコクへお越しください!」

11月の東アジア大会は予定通り、バンコクにて安全に開催されます。皆さまと現地でお会いできるのを、心より楽しみにしております。

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